「ラスボラ・エスペイを飼ってみたいけど、寿命は長いのかな?」
「ラスボラ・エスペイの適切な水温が知りたい!」
「ラスボラ・エスペイは混泳できるのかな?」
「購入後に体色が白いように見えるのはなんでだろう?」
そんなラスボラ・エスペイの疑問にお答えします!
オレンジと黒の模様がかわいい人気の熱帯魚「ラスボラ・エスペイ」。身体が丈夫で、寿命も長く飼育しやすいので、熱帯魚を初めて買う方にぴったりです!
穏やかな性格なので混泳もできちゃいますよ!
今回はラスボラ・エスペイの特徴や適切な水温水質、飼育方法、色が白いときに考えられる原因や対策をご紹介します。
ラスボラ・エスペイはどんな魚?

一言でいうと「ラスボラ・エスペイは丈夫で、どんどん美しくなる熱帯魚」です。
もともとは、タイやインドネシアなどの東南アジアに分布。河川に生息している小型の淡水魚です。コイ目コイ科トリゴノマスティマ属に分類されていて、なんとコイの仲間なんです。
それではさっそく特徴を見ていきましょう!
からだの特徴
体長は3~4㎝ほど。透明なボディーにオレンジラインと黒いバチのような模様が特徴で、水槽を明るくしてくれる美しい色合いが人気の理由のひとつです。水質によってオレンジ色の鮮やかさが変化する面白い特徴もありますよ。
本来の環境に近づけながら飼いこむことで、どんどん美しくなっていくんです!ラスボラ・ヘテロモルファに見た目がそっくりですが、ラスボラ・エスペイの方がスマートな体型で、黒い模様も細めです。
寿命
ラスボラ・エスぺイの寿命は2~4年ほど。個体によっては5年生きることもあるようです。小型淡水魚の中では、寿命が長いタイプです。
ただし適切な飼育管理をしないと、通常の寿命よりも短くなってしまうので気を付けましょう。長寿の秘訣は、弱酸性の水質と適切な水温(25度くらい)です!
ラスボラ・エスペイは寿命が長いだけではないんです。実は、パイロットフィッシュとしても活躍できるほどからだが丈夫。パイロットフィッシュとは、水槽がまだ立ち上げたばかりで、不安定な状態に試される魚のこと。とても頼りになるお魚なんですよ。
性格・混泳について
温和な性格なので、混泳が可能。同種や近種はもちろん、サイズが同じような他種の熱帯魚とも混泳相性が良いです。(他種の例:グッピーやネオンテトラなど)
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そのためタンクメイトとしても人気の熱帯魚ですね!
体格の大きい魚を混泳させると、ラスボラ・エスペイが食べられてしまう可能性があるのでご注意を。
中間層を遊泳するので、低層を泳ぐ魚との混泳相性が良いです。水草との混泳も良く、レイアウトを楽しむこともできますよ。水草があると隠れ家になってストレスを緩和できる効果もあります。

ラスボラ・エスペイがオススメなのはこんな人
飼いやすい熱帯魚なので初めての方におすすめ
丈夫で温厚なタンクメイトが欲しい方
初心者におすすめ
ラスボラ・エスぺイは1匹あたり150円前後と比較的安価。ネット通販やペットショップで簡単に手に入れることができますよ。
20~30㎝の小型水槽でも飼育可能なので、初心者の方でも挑戦しやすいです。水質や水温への適応力が比較的高いので、飼育管理もさほど難しくありません。長く飼いこむことで美しい色合いも鑑賞できるのでおすすめです!
タンクメイトを探している方

ラスボラ・エスぺイは大人しくて丈夫な生体であるため、いろんな魚と混泳することができます。自分の水槽にもう少し生体が欲しいという方には最適でしょう。
レッドファントムテトラと混泳させると水槽が鮮やかになるのでおすすめですよ。そこに水草の緑色があるとより水槽がキレイに見えるのでレイアウトを検討中の方はぜひ試してみて下さい。
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ラスボラ・エスペイの飼育方法
「ラスボス・エスペイの飼育に必要なものが知りたい!」そんな方に向けて、最低限必要なものをピックアップしてみました。
飼育に必要なもの
水槽
フィルター
ライト
ヒーター
クーラー
底砂
餌
水槽の大きさ
30㎝の小型水槽でも飼育可能ですが、小さい分、水質が変化しやすいです。可能であれば、45㎝以上の大き目の水槽を用意することをおすすめします!
水槽ごとの飼育数の目安
30㎝の水槽…5~10匹
45㎝の水槽…10~20匹
60㎝の水槽…20~30匹

フィルター
ラスボラ・エスペイは水を汚しにくいので、どのようなタイプもOK。小型の水槽であれば、外掛け式のフィルターがおすすめ!大型水槽の場合は、外部フィルターを用意しましょう。
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照明
ライトを設置することにより鑑賞しやすくなります。健康的な発育を促して、美しい発色をキープできますよ。ライトはLEDライト1つで十分です。

ヒーターやクーラーまたはファン(水温管理)
ラスボラ・エスペイは24~26度の水温で飼育可能です。快適水温は24~26度あたり。夏や冬は温度変化が大きいので、さすがのラスボス・エスペイでも厳しいです。丁度よい水温を維持するために夏はクーラーやファン、冬はヒーターを設置しましょう。
ちなみにラスボラ・エスペイの適切な水質は、弱酸性~中性。多くはpH5.5あたりを好むようです。ゆっくりと水質を変化させれば、しっかり適応してくれますよ。

底砂
ソイルがおすすめ!底砂のないペアタンクでも飼育は可能です。
底砂は、ラスボラ・エスペイの飼育をする上で必須ではありませんが、水草も飼育する場合は必要になります。
ソイルは水質を酸性にする作用もあるので、ラスボラ・エスペイのオレンジ色を鮮やかにする効果もありますよ。

餌
ラスボラ・エスペイは雑食性で人工餌もよく食べてくれます。ブラインシュリンプなどの生餌は水質が悪化しやすいので、人工餌をメインであげるとよいです。中層~上層を泳ぐ魚なので、浮遊性で粒の小さい餌が向いています。餌は1日1~2回は与え、食べ残さない量にしましょう。

ラスボラ・エスペイを飼育する際の注意点
「ラスボラ・エスペイを飼うときは何に気を付ければいいのかな?」
初めて飼うときは、心配になりますよね!いくつか注意点をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
飼育時に気をつける点
水槽内にいれる個体数は5匹以上
急激な水温水質の変化をさせない
飛び出し注意
からだが白い時に考えられること
水槽内にいれる個体数は5匹以上
ラスボラ・エスペイは臆病な性格でもあるため、水槽内の個体数が少ないと、奥の方に隠れて出てこない可能性があります。群泳できるように、5~10匹ほどで飼育しましょう。見栄えもよくなるのでおすすめですよ!
急激な水温水質の変化をさせない
ラスボラ・エスペイは適応能力が高めの魚ですが、急な変化に対応できず死んでしまうこともあります。導入時が一番注意が必要で、袋に水槽の水を少しずつ入れて慣らしていきましょう。
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飛び出し注意
ラスボラ・エスペイは音などに驚いて、水槽から飛び出してしまうことがあります。事故を防ぐために、水槽の蓋をきちんと閉めてしておきましょう。
からだが白いときに考えられること
病気
ストレス
ラスボラ・エスペイの体色が白いときに考えられる原因の一つが、白点病やコショウ病です。身体に白い斑点がみられる病気で、進行により衰弱死することもあります。
早期に発見し、水温の調節や薬浴等の適切な治療を行いましょう。
ショップからの移動や大きな音などのストレスにより、色が薄く白いように見えることがあります。
ストレスで体調が悪くなるのは人間も魚も一緒。ストレスの原因を排除したり、新しい環境に慣れることによって色が戻ってきます。
水換え時にも同じように色が薄く見えることもあります。
弱酸性の水質、適切な水温をキープし、水草を入れるなどストレスの少ない環境つくりを目指しましょう。ストレスを減らすことで寿命も伸びますし、オレンジ色の鮮やかな美しい体色が戻ってくるはずですよ!
ラスボラ・エスペイの繁殖
「ラスボラ・エスペイを繁殖してみたいけどできるかな?」
飼育をしていると、繁殖してみたいと思うこともありますよね。
実は、ラスボラ・エスペイは繁殖は難しいといわれています。それでも、挑戦してみたい方に向けて簡単にポイントを解説しますね!
メダカの繁殖も気になる方はこちらの記事を参考にしてみて下さい
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ラスボラ・エスペイの判別はグッピーほど簡単ではありません。繁殖を期待する場合は、水槽に多くの個体数を入れてオスとメスがいることを願うしかありません。産卵期であれば、メスはオスよりもお腹がふっくらしているので、見比べることによって判別できます。
繁殖のポイント
まずはオスとメスのペアをつくるところからスタート。
オスとメスのペアが確認できたら、水質をpH0.5~1程下げてみましょう。産卵は葉っぱの広い水草にすることが多いです。アマゾンソードやミクロソリウム等の水草を入れておくのがおすすめですよ。産卵を確認したら、親魚が食べてしまうのを防ぐために隔離しておきましょう。
稚魚が泳ぎだしたら、ブラインシュリンプをあげましょう。栄養価の高いブラインシュリンプは、稚魚の成長を促してくれますよ。
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まとめ
ラスボラ・エスペイは、熱帯魚を初めて買う人も挑戦しやすい種類です。色鮮やかな見た目は鑑賞するのにぴったりです!飼いこむことでさらに美しいラスボラ・エスペイへと変化していきますよ。ぜひ候補の一つにいれてみてくださいね。