

アヌビアスナナは丸い葉が可愛らしいのが特徴的で、水槽のレイアウトに取り入れると一気に素敵な雰囲気を演出してくれる水草です。
そんな可愛らしいアヌビアスナナを、水槽のインテリアに取り入れたいと思う方も多いのではないでしょうか。しかし育て方が難しいのではないかと不安に思う方も多いはず。
実はアヌビアスナナは育て方が簡単なため、初心者の方でもおすすめできる水草です!
今回この記事では
アヌビアスナナの特徴
アヌビアスナナはどんな人におすすめの水草なのか
アヌビアスナナの育て方
アヌビアスナナを育てる際の注意点
おすすめのアヌビアスナナのレイアウト方法
について詳しく解説していきます。
この記事を読んでいただくとアヌビアスナナの育て方が分かり、ご自宅の水槽のレイアウトに取り入れることができるようになるでしょう。是非最後まで読んでください。
アヌビアスナナの特徴

次にアヌビアスナナの特徴についてお話していきます。アヌビアスナナを初めて購入しようと考えている方はもちろん、既にレイアウトに取り入れている方も、おさらいとしてぜひチェックしてください。
アヌビアスナナの基本情報
アヌビアスナナはアフリカ原産のサトイモ科であり、葉が丸く大きいのが特徴的です。草丈は約10~15㎝で横幅は15㎝程度まで育つため、存在感が抜群でレイアウトの主役として活用できます。

アヌビアスナナは丈夫で育成が簡単
アヌビアスナナは丈夫な植物のため、20度前後の低水温やCO2添加が無い環境、さらに光量が弱い環境でも問題なく育てることができます。さらに成長がゆっくりな植物のため、トリミングをする必要もありません。
このようなことから、アヌビアスナナは育成が簡単で熱帯魚の飼育や水槽のレイアウトの初心者の方に最適な水草といえるでしょう。


アヌビアスは様々な種類がある
アヌビアスには草丈が40㎝前後まで育つアヌビアスバルテリーや、鮮やかな色が特徴的なアヌビアスナナゴールデンなど、他にも様々な種類があります。それぞれ大きさや色の鮮やかさが違うものや斑入りのものまであり、バリエーションが豊富にあり種類選びには楽しむことができるでしょう。


コケが生えやすいのが弱点
アヌビアスナナは育てやすい水草ですが、葉にコケが生えやすいのが弱点です。そのため日ごろからコケ除去を行う必要があります。
葉に生えたコケは、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどのコケを好む生体を導入して対策するのも方法の1つです。


コケ取り生体のヌマエビについて詳しく解説した記事はこちら
-
-
ヌマエビの魅力と育て方を徹底解説!初心者向けガイド
アクアリウムにおいて、水槽のコケ取り生体として、まず名前が挙がるのがヌマエビのヤマトヌマエビとミナミヌマエビの2種類です! 温和な性格でサイズも小さいことから、小型魚やめだかとの相性も良く、コケ取りは ...
続きを見る
アヌビアスナナはこんな人にオススメ
次にアヌビアスナナは、どんな人におすすめかを紹介していきます。1つでも当てはまった方はぜひレイアウトに取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。
水槽レイアウトが初心者の人
【アヌビアスナナは丈夫で育成が簡単】でもお話したようにアヌビアスナナは丈夫な水草のため、初心者の方でも簡単に育てることができ、失敗する可能性が少ないといえるでしょう。『初めてだけど、水草を枯らせたり病気にさせないか不安・・・』と感じている方でも、安心して育てることができます。

こなれ感を出したい人
アヌビアスナナは活着する性質があり、石や流木に活着させてレイアウトすることができるため、水槽にこなれ感を出すことができます。また葉が波打つ姿から、自然感のあるやわらかい印象の水槽を演出できるでしょう。

こまめにお手入れができる人
【コケが生えやすいのが弱点】でもお話したように、アヌビアスナナは成長がゆっくりなのが特徴です。そのためコケが生えやすく、こまめなお手入れが必要となります。
基本的に水草はコケがついた部分はカットすれば良いですが、アヌビアスナナはカットしてしまうと葉っぱが生えてこなくなります。そのためカットではなく、コケを除去してあげる必要があるため、こまめなお手入れが苦にならない方におすすめです。


アヌビアスナナの育て方
次にアヌビアスナナの育て方について解説していきます。
アヌビアスナナの栽培環境
アヌビアスナナは陰性水草のため、強い光は必要ありません。そのため水槽内の陰になる部分でも育てることができます。反対に直射日光に当てると苔が生えやすくなるため注意が必要です。水温は22~30度が適温で、石や流木に巻きつけて活着させることが多い水草といえるでしょう。


日々の管理
アヌビアスナナは生長が遅いため、間引きの回数は比較的少なくて良いです。しかしコケが生えやすいため、こまめにコケ除去をする必要があります。
指でコケを落とす
メラニンスポンジを使いコケを落とす
冷暗所に10日ほど放置する
あまりにもコケが酷い場合は切り落とす
木酢液のスプレーをかける。
上記のように方法は様々ありますが、ご自身に合った方法やコケの酷さによって方法を変えることがおすすめです。
夏越し・冬越し
夏は水温が30度を超えないようにしましょう。アヌビアスナナは寒さに弱いため、寒すぎると枯れてしまう可能性があるため冬には注意が必要です。屋内の水槽で育て、出来るだけ水槽用ヒーターを使うようにしましょう。


アヌビアスナナを育てる際の注意点
次に、アヌビアスナナを育てる際の注意点についてお話していきます。アヌビアスナナは比較的育てやすく初心者の方にもおすすめの水草ですが、注意するべき点もあります。無知の場合には、最悪の場合枯れてしまうこともあるため、しっかりとチェックしていきましょう。
そのまま入れると成長しないため株分けを行う必要がある
アヌビアスナナは購入した際ボリュームのある姿をしていますが、そのままの状態で育ててしまうと、密着しすぎて上手く育たない可能性があります。そのため購入後に株分けをすることがおすすめです。株分けは難しそうに感じる方も多いですが、実はとても簡単なため初心者の方でも手順をしっかりと守れば失敗することはありません。
アヌビアスナナをポットから丁寧に取り出す。
根っこのスポンジを外していく。(この時、細いピンセットを使うと綺麗に取れます。)
葉が3枚以上になるように枝をカットしていく。
また株分けした後には再び大きく成長し、その後も株分けすることができるため、アヌビアスナナを増やしたい方にもおすすめです。

残留農薬に注意
アヌビアスナナは成長がゆっくりなため、長い時間ショップで生育されています。そのため残留農薬に注意が必要です。農薬がついたまま水槽に入れてしまうと、水槽内のエビや熱帯魚が死んでしまう可能性があるので、しっかりと農薬を除去してから水槽に入れましょう。
水草に付いているスポンジを外す
バケツに水を入れ水草を入れる。
一時間後に水をすべて捨て、再び水を入れ水草を付けておく。(これを5回ほど繰り返す)
この方法で、残留農薬を除去することができます。しかし、これだけでは本当に農薬がしっかりと取れているか心配に思う方も多いでしょう。その場合には、残留農薬を除去できるアイテムも販売されているため、気になる方は是非チェックしてみてください。


水上栽培から水中栽培に転換する際に枯れてしまう可能性が高い
アヌビアスナナは購入し、水槽に入れてから1週間後に枯れてしまうことが多いです。これは水上栽培で育てられていたアヌビアスナナが、水中栽培に転換できてないことが原因といえるでしょう。アヌビアスナナが水中栽培に転換できなかった理由に、以下のことが考えられます。
水質がアルカリ性だった
ライトが暗かった
水流不足だった
水温が低かったもしくは高かった
水草はアルカリ性の水質が苦手なため、弱酸性の状態で導入することが大切です。またライトが暗かったり水流不足だったりする場合も、アヌビアスナナが枯れてしまうリスクが高くなるため注意しましょう。
アヌビアスナナは適応水温が広いことが特徴ですが、高すぎたり低すぎたりすると悪影響を及ぼす可能性があります。とくに購入後の水中栽培に転換する際には気を付けてあげることがおすすめです。


こちらの水草もオススメ!
-
-
神秘的な気泡が魅力!リシアの育て方を徹底解説
気泡を湛えた姿に誰もが魅了されるリシアという水草をご存知でしょうか? リシアをきっかけに本格的に水草水槽を始める人も少なくありません。その魅力は、何と言ってもたくさんの気泡を付けること。水草の中でも最 ...
続きを見る
アヌビアスナナのおすすめレイアウト
次に、アヌビアスナナのおすすめのレイアウト方法を紹介していきます。アヌビアスナナはボリュームがあるため、置き場所を間違えると悪目立ちすることがあり注意が必要です。
石や流木に活着させるのが基本
アヌビアスナナは石や流木に活着する方法が基本となります。石や流木に活着させることで、好きな場所にレイアウトできるため、気分転換で場所をいつでも移動させることができるのがメリットです。
端の手前側
アヌビアスナナはボリュームがあり濃い緑色をしていることから、浮いてしまうことが多いため、真ん中に置くことは不向きといえるでしょう。端の手前側に置くと上手く馴染み、自然な雰囲気の漂う水槽を演出してくれます。
陰になる部分
アヌビアスナナは陰性水草のため、光が弱い場所でも育てることができます。陰になる部分に置くことで水槽にこなれ感を演出することができるでしょう。
馴染ませるためにカット
アヌビアスナナは葉が大きく丸い形をしているのが特徴的です。可愛い特徴である反面、浮いてしまう可能性も少なくありません。浮いてしまうことを回避するために、水槽に設置した後に全体を見てカットするのがおすすめです。そうすることで、水槽のレイアウトとしっかり馴染ませることができるでしょう。
まとめ
今回、アヌビアスナナについて詳しくお話していきました。
この記事のポイントは
アヌビアスナナはアフリカ原産のサトイモ科で葉が丸く大きいのが特徴的。
アヌビアスナナは丈夫な水草のため初心者の方にもおすすめ。
アヌビアスナナはコケが生えやすいため、こまめにコケ除去をする必要がある。
アヌビアスナナは株分けを行うことで密着のしすぎを解消でき、増やすこともできる。
水上栽培していたアヌビアスナナを水中栽培に転換する際に枯れてしまうことが多いため注意が必要。
アヌビアスナナは石や流木に活着させてレイアウトするのが基本。
ということになります。
アヌビアスナナは気を付ける点が複数あるものの、他の水草に比べて丈夫なため枯れるリスクは少ないといえるでしょう。ぜひレイアウトに取り入れて素敵な空間を作ってみてはいかがでしょうか。最後まで読んでいただきありがとうございました。

