

「メダカを飼いたいけど何から準備したらいい?」、「メダカの飼育は難しいのかな?」最近メダカブームの再来によってメダカを飼育したいという人が増えています。
今回は初めてメダカを飼育するという方に、「メダカ飼育に必要な道具」、「メダカ飼育の基本」を中心に解説してみました。これさえおさえておけば、メダカ飼育が始められる内容となっていますのでメダカ飼育の1歩目としてぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
メダカの特徴

メダカは成魚なら、3〜4cmになり、飼育や繁殖が比較的容易なのが特徴です。また種類も豊富で、改良メダカの人気によりさらにいろんなメダカが誕生しています。
基本的なメダカの特徴は以下の通りです。
淡水魚で雑食
4〜9月が産卵期です
寿命は2〜3年です
メダカは飼育のコツさえ掴んでしまえば、ずっと飼育でき繁殖も容易にできるので長く深く楽しむことができます。

メダカの飼育で必要なもの
実際にメダカを飼うときに必要なものは以下のものになります。メダカの室内飼育で最低限必要なものであり、これさえ揃えておけばメダカ飼育が始められますよ。
水槽
濾過器
照明
底砂
水草
カルキ抜き剤
餌
水槽掃除道具
このほかにも必要なものはありますが、まずは必要最小限でそろえていきましょう。

水槽
メダカを飼育する水槽としてアクリル水槽、ガラス水槽、発泡スチロールや睡蓮鉢などがあり種類が豊富です。飼育水の量や水槽の置き場所を考えて、水槽選びをすると良いですが、まずはガラス水槽をオススメします。
ガラス水槽は傷がつきにくく、クリアな透明度なのでメダカを観察するにも適しています。またアクリル水槽などに比べて値段も安いのでコスパもいいです。
まずは30センチキューブ水槽から初めてみてはいかがでしょうか?

濾過器
メダカを多く飼う場合には濾過器(フィルター)が必要です。飼育水の汚れはメダカの病気にもつながりますので水質の維持はアクアリウムでは欠かせません。
メダカは強い水流は苦手なので水流が弱い濾過器か強さが調節できるものを選びましょう。今ではメダカに適した濾過器であったり、メダカ専用という濾過器もあります。
初めての場合は壁掛け式の濾過器がおすすめです。設置も楽で水流もメダカに適したものが数多く販売されていますよ。
GEXのスリムフィルターは設置も簡単で筆者も使用していますが、とにかく静かで水流も柔らかいので初心者アクアリストにはオススメします。

照明
照明はメダカをきれいに見せるだけではなく、昼夜の区別をつけることで、メダカを元気にさせてくれます。照明でメダカの調子を整えましょう。
照明の点灯時間は8時間から13時間点灯しましょう。この時間の幅は苔の付き具合や卵の産卵時期で調節します。苔をつけたくない場合は点灯時間を短めに、抱卵させたい時期は点灯時間を長めに調節しましょう。
毎日、手動でライトの電源を管理するのは難しいのでコンセントを差し込むだけで、電源の管理ができるコンセントタイマーを使うこともおすすめします。


底床
底床は水槽の下に敷く砂や砂利などです。飼育水をきれいに保つためには必要です。底床も種類がいろいろ出ています。メダカが自然に住んでいる川を模した川砂や大磯砂もいいですし、苔を抑える作用のあるゼオライトもおすすめです。
底床を敷くのは、見栄えも楽しめますが、飼育に不可欠なバクテリアの定着がうまくできます。バクテリアはメダカが出した老廃物を分解してくれます。バクテリアを定着させるためにも、底床を敷くようにしましょう。
水草を入れることや、バクテリアの定着なども考えると、まずはソイルをオススメします。

水草
水草はメダカが出した老廃物を栄養源として吸収してくれます。抱卵したときも卵を産みつける産卵床として役立ちます。おすすめは、マツモやアナカリスです。

カルキ抜き剤
カルキ抜き剤は水道水に含まれる塩素を取り除きます。塩素は、メダカにとっては有害です。水槽設置や水替えのとき、水道水を水槽に入れるときに添加します。

餌
メダカは食べることが大好きです。まずは基本の餌を与えるようにしましょう。季節によって、餌の与え方が違うので、メダカを1日1回は観察して、餌の与え方を変えていくことをおすすめします。与え方は次の項目で、詳しく書きます。

水槽掃除道具
キレイな水を保つためには、掃除は欠かせません。濾過器(フィルター)をつけていても水換えは必要になります。飼育するにつれて、必要な掃除道具を増やしていきましょう。
最初は水換えや底床の掃除に便利なプロホースを購入しておくといいでしょう。

水槽掃除の基本を解説した記事もあるのでぜひチェックしてみてください!
-
-
[初心者向け]水槽掃除の基本を徹底解説
『魚を飼いたい!』そう思ったら何を最初に考えますか?キレイなレイアウトで水草の中を優雅に泳ぐ魚たちをイメージする方も多いかと思います。 このイメージを実現させるために基本となるのが「水槽掃除」です!魚 ...
続きを見る


メダカ飼育の基本

メダカ飼育の基本は次の5つです。
メダカと混泳できる生き物・できない生き物
設置方法
餌の与え方
水換えのタイミング
メダカの増やし方
5つもあるとびっくりしてしまうかもしれませんが、慣れれば大丈夫です。基本を守ってメダカを楽しく飼育していきましょう。
メダカと混泳できる生き物・できない生き物
メダカは小さいので、混泳できる生き物と混泳できない生き物がいます。その一例を挙げてみました。
<混泳できる生き物>
ドジョウ
巻貝
ヌマエビ
小型の熱帯魚
<混泳できない生き物>
金魚
カメ
大型の熱帯魚
メダカは水温と水質があえば、小型の熱帯魚と混泳が可能です。飼育の楽しみが広がります。
設置方法
メダカの飼育方法は簡単です。5ステップで設置は完了します。
水で水槽を洗う。直射日光や冷暖房の影響が少ない明るい場所に水槽を置く。
バケツで底床を水洗いし、水槽の底に敷く。
カルキを抜いた水道水を水槽に入れる。
水草を設置して、濾過フィルターを動かす。
2〜3週間後、メダカを購入。メダカを袋のまま1時間ほど浮かべて、水温を合わせてから水槽に放す。
水合わせについて詳しく解説した記事はこちら!
-
-
[水合わせで失敗したくない!] 点滴法や水合わせ時間まで徹底解説
熱帯魚を購入しご自宅の水槽に入れる際は必ず水合わせを行う必要があります。 水合わせは「pHショック」「アンモニア中毒」によるダメージを避け「水温」「水質」を均一にすることにより、生体の健康を維持する上 ...
続きを見る
餌の与え方
メダカを放した日は、餌を与えてはいけません。次の日から1週間は2分ほどで食べ切れる量を与えましょう。その後、1回のエサの量は5分以内に食べ切れる量を与えましょう。
夏はよく食べるので栄養価の高い餌を与え、冬が近づき餌の食べが悪くなったら、餌切りをします。
卵が孵化したら、針子や稚魚用など体の大きさにあった餌を与えます。大人用の餌を指やすり鉢ですり潰して、与えても大丈夫です。
針子も成魚も餌が食べきれずに残ってしまったら、取り除くようにしましょう。
メダカの成長に合わせた餌の選び方について解説した記事はこちら!
-
-
メダカの成長や時期に合わせた餌の選び方
メダカの餌やりは、メダカにとっても飼い主にとっても楽しみな時間ですね。しかし、メダカを飼い始めた頃は餌を何を与えたら良いか迷うことが多々ありました。 近年は特に餌売り場には、たくさんの種類の餌が売られ ...
続きを見る
水換えのタイミング
水換えは、メダカを長生きさせるためには欠かせません。水換えをするタイミングは以下のときです。
7〜10日に1回の水交換
メダカが落ち着きがない
メダカが食欲がない
メダカの呼吸が早い
水質を変えないためにも、全体水量の3分の1から4分の1くらいを水換えすると良いです。掃除用具も必要に応じて買い足していきましょう。
メダカの増やし方
メダカの増やし方は、針子と幼魚・成魚の水槽を分けて飼育すると上手くいきます。
メダカが抱卵を始めて水草に卵をつけます。水草ごとプラスチックケースに移して孵化を待ちましょう。水温が18度以上で日照時間が13時間以上の条件が、9〜14日間続くと孵化します。
孵化をしてから、3、4日後に餌を与えましょう。1日3〜5回餌を与えます。餌を与えるたびに、食べ残しをスポイトで取ります。毎日、水面の水を全体水量の10分の1ほどすくいとり、新しい水に交換しましょう。
メダカの繁殖について詳しく解説した記事はこちら!
-
-
メダカ飼育の醍醐味!孵化から稚魚の育て方までメダカの繁殖を徹底解説
メダカは初心者でも簡単に飼育・繁殖ができる魚です。メダカの繁殖はメダカ飼育の醍醐味とも言えます。 お世話しているメダカが親になり、その稚魚が成魚に美しく育つ過程はまさに命のドラマと言えるでしょう。繁殖 ...
続きを見る
メダカ飼育の注意点

メダカ飼育の注意点を3つ挙げてみました。
バクテリアの量に注意する
餌の種類や量に注意する
水温差に注意する
3つとも守れば、メダカは長生きします!
バクテリアの量に注意する
バクテリアは水質を良くするためには不可欠です。しかし、水槽を設置したときやリセットしたとき、新しいろ材に交換したときは、バクテリアの量が少なくなってしまいます。
早く水質を安定させたいときは、バクテリア剤を入れることをおすすめします。


餌の種類や量に注意する
メダカの種類や量にも注意が必要です。メダカを水槽に放ってから1週間や秋になってきたら餌の量を少なめにして、メダカの体調に負担がかからないようにしましょう。
水質悪化をさせないためにも、食べきれないほどの餌は与えてはいけません。
秋のメダカは栄養価が高い餌を与えていると、調子を崩します。「キョーリン メダカのエサ ハイパー良消化」など消化の良い餌を与えましょう。


水温差に注意する
メダカは水温差に弱いので注意しましょう。直射日光や冷暖房の影響が少ない明るい場所に水槽を置いても、朝晩と日中では水温差が出ます。
水温差解消のために、夏は水槽用クーラーを使ったり、冬には水槽用ヒーターを水槽に入れたりするようにしましょう。


まとめ
今回は初めてのメダカ飼育などをまとめてみました。メダカ飼育は奥が深く、楽しいです。簡単に増えます。しかし、飼うのが大変だからといって、くれぐれも川に流すことはしないでください。最後まで、楽しんで飼育をしていきましょう。

