

皆さんは、アマゾンソードをご存じでしょうか。アマゾンソードは、先が尖った幅の広い葉が特徴的な水草です。アクアリウムの世界ではかなりポピュラーといえるでしょう。
「アマゾンソードを育てるのは難しいのでは?」と考える人も多いのではないでしょうか。しかし、アマゾンソードは比較的育て方が簡単であり、初心者の人にもおすすめの水草です。
今回この記事では、
アマゾンソードとは
アマゾンソードはどんな人におすすめか
アマゾンソードの育て方
アマゾンソードを育てる際の注意点
アマゾンソードのおすすめのレイアウト
について解説していきます。
この記事を読んでいただくと、アマゾンソードについて詳しく知ることができ、上手に育てられるようになります。またおすすめのレイアウト方法についても解説していくので、アマゾンソードを使ったオシャレな水槽を作れるようになること間違いありません。是非最後までご覧ください。
アマゾンソードの特徴

まずはじめに、アマゾンソードとはどのような植物なのかを解説していきます。詳しく知らない方はもちろん、既にご存じの人も、おさらい感覚でチェックしていただければ幸いです。
オモダカ科エキノドルス属の水草
アマゾンソードは、オモダカ科エキノドルス属の水草です。正式名称は「アマゾンソード・プラント」と言い、別名では「エキノドルス アマゾニクス」という名も。
またアマゾンソードは、南米にあるアマゾン川とパンタナール大湿原が原産です。


ロゼット型の水草
アマゾンソードはロゼット型であるため、根を中心に茎や葉が放射状に伸びていくのが特徴的です。草丈は約15~20㎝ほど成長し、巨大化した場合には50cm程まで成長することも。


丈夫で育てやすい
アマゾンソードは強い光は不要であるため、強力なLEDライトを用意する必要はありません。また水質は弱酸性~弱アルカリ性、水温は20~30度まで対応可能。
このことからアマゾンソードは、丈夫で育てやすく初心者の人にもおすすめの水草といえます。

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アマゾンソードこんな人にオススメ
次にアマゾンソードは、どんな人にオススメの水草なのかをご紹介致します。
初心者の人
大型水槽がある人
エビを飼育している人(したい人)
こまめにお手入れができる人
アマゾンソードは上記に該当する人におすすめの水草です。
アマゾンソードは【アマゾンソードの特徴】でもお話したように、丈夫で育てやすく強力なLEDライトが不要だったり、水質や水温も幅広く対応できます。そのため、初心者の人でも育てやすい水草です。
アマゾンソードは、Sサイズのものだと草丈は約15~20㎝まで成長するのが基本。しかし、場合によっては50㎝まで成長することも少なくありません。
小ぶりな水槽だと、アマゾンソードの存在感が強くなりすぎてしまうことも。そのためアマゾンソードを育てる場合には、中型~大型水槽がおすすめです。小ぶりな水槽で育てたい場合には、こまめにトリミングをすると良いでしょう。
アマゾンソードを水槽に入れることで、ヌマエビなどの隠れ家になり、安心できる場所になるでしょう。そのためヌマエビを飼育されている人や、飼育してみたい人にとてもおすすめです。
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アマゾンソードは固い葉をしており、コケが付着しやすい水草なので、週に1~2回水替えをするのが最適。また大きくなりやすいため、定期的にトリミングをする必要があります。このようなことから、こまめにお手入れが出来る人におすすめといえるでしょう。

アマゾンソードの育て方
次に、アマゾンソードの育て方についてお話していきます。
水質・水温
アマゾンソードの水質は、弱酸性~弱アルカリ性を好みます。そのためソイルなどを使用し、弱酸性に保たれた水槽が最適です。また水温は20~30度を好むため、冬の外出中には水温が下がりすぎないように、水槽用ヒーターを使用するのがおすすめ。

光量・肥料
アマゾンソードは強い光がなくても育てられますが、光合成を行うことで、成長スピードが早くなったり水草の発色が良くなったりとメリットもたくさんあります。
「丈夫で元気に育てたい!」と思う場合には、強力なアクアリウムライトを使用すると良いでしょう。
また肥料はなくても育てられますが、使用することでより美しく成長します。そのため、底砂にソイルを使用するのがおすすめです。
ソイルには栄養分が豊富に含まれているため、使用することでアマゾンソードが元気に育ちます。また底砂を大磯砂にしても育てられますが、栄養分は入っていないため注意が必要です。

植え方
アマゾンソードを植える際、深く植えすぎないように注意しましょう。付け根の部分が外に出る程度が最適です。アマゾンソードは深く植えられないため、根を張るまでは抜けやすく、こまめにチェックすることが大切です。
またアマゾンソードは、流木に活着させることはできないため注意しましょう。


増やし方
次に、アマゾンソードの増やし方について解説していきます。
アマゾンソードは丈夫に育つと、蔓のようなものを葉の間から伸ばします。これをランナーと言い、先に子株を付けます。ランナーを利用し、アマゾンソードを増やします。
子株を付けたランナーを5㎝以上まで成長したらカットし、底砂に植え付けましょう。その後、1つの株として成長していきます。この方法を繰り返すことで、初心者の人でも簡単に増やすことが可能です。

アマゾンソードを育てる際の注意点
次に、アマゾンソードを育てる際の注意点についてお話していきます。主な注意点は以下の3点です。
コケに覆われやすい
根張りが異常に強い
巨大化しやすい
詳しく注意点を解説していきます。
コケに覆われやすい
アマゾンソードは成長速度がゆっくりな上に、葉の面積が広いため、コケに覆われやすいです。放っておくと汚れてきて、見た目が悪くなります。そのため、1週間に1~2回水替えをすることが大切です。


根張りが異常に強い
アマゾンソードは根張りが異常に強いため、頻繁に抜くことができません。そのため、植え付ける段階から、レイアウトをしっかりと考えて置くことが大切です。
また大きく育てたい場合には、深さが5㎝以上ある低床へ植え付けると良いでしょう。

巨大化しやすい
アマゾンソードは巨大化しやすい水草のため、注意が必要です。巨大化させたくない場合は、こまめにトリミングをすることで大きくなりすぎないよう調整できます。
また、光量と肥料を控えめにすることで、大きくなりにくいです。巨大化させたい場合には、あらかじめ水槽を中型以上にしておくと良いでしょう。

アマゾンソードのおすすめレイアウト
最後に、アマゾンソードにおすすめのレイアウト方法について解説していきます。せっかく元気に育てられても、レイアウトがイマイチだと勿体ないですよね。オシャレな水槽を作るためにも、是非チェックしてくださいね。
センタープラント
アマゾンソードは存在感が強い水草のため、センタープラントとして植えるのがおすすめです。淡い緑色は照明を綺麗に反射し、色彩が鮮やかに見えること間違いありません。
センタープラントは水槽の中でも主役を意味します。そのためアマゾンソードをセンタープラントとして植える場合には、こまめにコケを除去したり、トリミングをしたりすることが大切です。
後景
アマゾンソードは癖のないライトグリーンの葉を持つため、後景として使用すると、他の水草と馴染みやすいです。
後景に植える場合には、バランスを見ながら慎重に行いましょう。また後景に植える場合、あまり光が届かず、成長が止まってしまうことも。巨大化させたい場合には、照明の位置をアマゾンソードの真上に来るように調整すると良いでしょう。
まとめ
今回アマゾンソードの育て方について解説いたしましたが、いかがでしょうか。この記事のポイントは以下の通りです。
- アマゾンソードとはオモダカ科エキノドルス属の水草である。
- ロゼット型の水草であるため、根を中心に茎や葉が放射状に伸びていくのが特徴的。
- 草丈は基本15~20㎝だが、巨大化すると50㎝程になることもある。
- アマゾンソードは強い光は不要で、水質は弱酸性~弱アルカリ性、水温は20~30度とかなり育てやすい植物のため、初心者の人にもおすすめ。
- アマゾンソードは流木に活着させることができないため、底床に植え付けるのが基本。
- アマゾンソードは葉の間から伸びるランナーを利用し、増やすことができる。
- アマゾンソードはコケに覆われやすい水草のため、1週間に1~2回水替えをする必要がある。
- アマゾンソードは存在感が強いものの、癖のないライトグリーンの葉を持つため、センタープラントや後景として植えるのがおすすめ。
アマゾンソードは強い光が不要で、水温や水質も幅広く対応できるため、初心者の人にもおすすめです。しかしコケに覆われやすかったり、巨大化したりとこまめなお手入れも大切。是非この機会にアマゾンソードを育てて、素敵な水槽を作ってみてはいかがでしょうか。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

