

室内のインテリアとしてアクアリウムを始めようとお店に足を運ばれた方には水草の種類が多くて何を選んだら良いか迷われる方も多いと思います。
今回オススメするのは初心者でも簡単で、見た目のインパクトもある水草の「スクリューバリスネリア」です。スクリューの名前の通り、ねじれた葉が特徴的な水草で水槽の後景草としてピッタリな品種なんです!
この記事ではスクリューバリスネリアの特徴や、育て方について解説していきます。初心者の方で、自宅のインテリアにアクアリウムを取り入れようと考えている方にもおすすめな内容になっていますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
スクリューバリスネリアの特徴

スクリューバリスネリアはその名前の通りにねじれた葉が印象的な水草です。
葉幅は1cm位で、長さが約40cm位に成長してくれます。葉が長くねじれて成長する姿はとても存在感があり、水槽の中では「後景草」として使用されることの多い品種です。
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本種は琵琶湖固有の生態で日本人にとても馴染みやすい水草で、和名は「ネジレモ」です、アクアリウム用の水草は東南アジアをはじめ様々な地域で生産されているそうです。
中型か大型水槽に適していますが、レイアウト次第では小型水槽に使っていただくこともできます。ショップでの取り扱いも多いので、実際に見てレイアウトをイメージするのもいいですね。
バリスネリアにはいくつか種類があり、ねじれねじれの無いものもありますので水槽のレイアウトイメージに合わせて選んでみてください。

スクリューバリスネリアはこんな人にオススメ
スクリューバリスネリアがオススメな人はズバリ、水草初心者の方や設備にお金はかけられないけど存在感のある水草を育てたい!という方です。
オススメの理由は?
成長が早く丈夫な水草でCO2なしでも育成が可能。
強い光を必要としない。
スクリューバリスネリアは、必要最低限の設備で育成でき、成長が早く、丈夫な水草で、初心者の方にオススメな水草です、また少し変わった水草を育てたいと考える方にもオススメですね。


スクリューバリスネリアの育て方
スクリューバリスネリアは比較的簡単に育成できるこことは前にも触れていますが実際育てていくにはどのようなものが必要になるでしょうか?
ここでは育成に必要な道具や手入れの仕方、株の増やし方について説明していきます。
水槽のサイズとしては30cm位の小型水槽から育成できますが、60 cm位のものがおすすめです。

底床はソイルか砂利のどちらでも可能です。

光量は60cm水槽ですと2〜4灯(40〜80w)くらいになります。

CO2の添加量は1秒1滴です。CO2はなくても十分育てることはできます。

トリミングの方法
成長の早い水草なので知らない間に生い茂っていたなんてこともあります。そこで水草を必要な長さに切り揃える作業(トリミング)が必要になってきます。
やり方としては水草の底から5〜8cmのところでカットすると良いでしょう。
葉を水平にカットすると見た目が悪くなってしまうので(特にレイアウト水槽では)斜めにカットすると綺麗な見た目を維持することができます。

株の増やし方
スクリューバリスネリアの根は地中でのび、適当なところで芽を出します。成長が早く、最初に少量で栽培しても数ヶ月で密生することもあるので、密生し出したら、ランナー(地中でのびる根)をカット(間引く)します。
間引いた芽を新たに別の場所に植えたり、別の水槽に移すのもいいですね。バリスネリアを少量で育てたい場合はこまめなトリミングが必要になります。

スクリューバリスネリアを育てる時の注意点
スクリューバリスネリアを育てる時の注意点は以下のものがあります。
水質が酸性に傾いている
水草を深めに植えてしまっている
近くに複数の株を植え過ぎている
根を傷つけてしまう
栄養が足りていない
基本的には丈夫で、初心者の方にも育てやすい水草ですが、生き物である以上枯れたり、溶け出したりすることもあります。では、その様な事態を避けるにはどの様なことに注意していくと良いでしょうか?
以下でその原因を述べていきたいと思います。
水質が酸性に傾いている
基本的には弱酸性〜中性の水質を好む水草なので、PH6〜7.5にすると良いでしょう。新しいソイルに変えたり水換えが足りなかったり、CO2の添加のしすぎでも資質が酸性に傾きやすくなるので注意が必要になります。
対策としては、試験紙やPHチェッカーを使うことをおすすめします。

水草を深めに植えてしまっている
バリスネリアは根と茎の分かれるあたりから新芽を付けていくので、その辺りに底砂がかかってしまうと、透水性が損なわれてしまい結果腐ってしまうこともあります。
対策としては植え付ける時に少し浅めに植え付けることです。

近くに複数の株を植え過ぎている
栽培のコツは根を適切に保てる間隔にすること。長い葉が特徴的な水草であるバリスネリアはその長い葉を根で支え、さらにそこから養分を得ているので、根張りを阻害されると、どうしても枯れやすくなってしまいます。
対策としては、4〜5cm幅で植え、根張りを安定させると良いでしょう。

根を傷つけてしまう
スクリューバリスネリアを植える時に根張りが良いので、適切な長さにカットする必要があることがありますが、その時にカットし過ぎたり、傷つけてしまうこともあります。
肥料を吸収したりする大切な部位でもあるので扱いには注意が必要になります。

栄養が足りていない
肥料をあまり必要としない水草ですが、同じ水槽内に他の水草が多かったり、成長し過ぎたりすると、底砂に養分が足りなくなり、枯れやすくなってしまいます。
対策としては水草用の肥料を与えると良いでしょう。
肥料には液体のものもありますが、根から養分を吸収するタイプの水草なので、固形のものを選ぶと良いでしょう。スクリューバリスネリアは神経質に管理する事は少ないですが、根張りには気をつけておくことが必要になります。

また、苔取り用にエビを飼育していたり、観賞用に生体を飼育されている水槽などでは食害のリスクがあるので要注意です。
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水草をメインにした水景レイアウトの水槽
長い葉が印象的な水草になるので水槽の中景〜後景草としてオススメです。
フィルターの出水口を水槽のサイドに配置することで水槽内の水流が表現でき、水流で揺れるスクリューバリスネリアを見ることができますよ。

流木レイアウト
水草のみの水槽の中に流木を配置することにより、より自然の水の中を表現できるようになります。
この時は水槽の後ろ側に配置することにより流木をより引き立てる効果を産むことができます。

生態を使った水槽
スクリューバリスネリアは15度〜25度までの水温で栽培できます。ですので熱帯魚などの飼育も可能ですが、琵琶湖固有の水草でもある日本の淡水魚との相性も良い水草です。
またうまくねじれた葉っぱは生態にかじられにくくなるので、上手に栽培することにより金魚も飼育することも可能になります。

まとめ
スクリューバリスネリアはその特徴的なねじれた葉でどの様な水景でも存在を示すことができる水草です。
また丈夫で育成しやすい種類になりますので、初心者の方でも安心して育てることのできる品種です。育成時の条件や必要な道具も比較的少なく済むので、初心者の方でも安心して育てていくことができます。ぜひ一度チャレンジして見るのもいいですね。

