

メダカを飼い始めると『なんでメダカが死んでしまったのだろう?』や『メダカ水槽が臭いぞ』など、さまざまな悩みをかかえます。今回は4つの悩みについて徹底解説をしていきます。
解決策はあるので、ぜひ参考にしてみてください。
水換えしたらメダカが死んだ
メダカが死んでしまうのは悲しいですが、理由はあります。他のメダカを死なせないためにも、原因を解決していきましょう。
水換えしたらメダカが死んだ原因は以下の3つが考えられます。
水換えの量が多すぎた
水換えの水温が違いすぎた
水換え時に激しく水を入れていた
水換えの量が多すぎた
メダカが死んでしまったのは、水槽の水換えを全体の量の3分の1よりも多く水換えをした事が原因である可能性があります。水換えの量が多すぎると水中にいるバクテリアが減りすぎて水質悪化が早まります。
水槽に病気がまん延したりなどの理由で、水換えの量が多くなる場合には、他の水槽から飼育水を取り入れるか、GEXなどから発売されているバクテリア剤やメダカ屋で発売されているPSBを添加することをおすすめします。

水換えの水温が違いすぎた
水換えの時に飼育水との水温差がありすぎるとメダカは弱ったり、死んでしまいます。
例えば、冬の場合は水槽の水温がヒーターを入れて25度で、水換え後に入れる新しい水の水温が18度だと、その差は7度です。氷やお湯を使い、水温計を使いながら同じ水温にしてあげて新しい水を入れてあげましょう。

水換え時に激しく水を入れていた
水換え時にジャバジャバと激しく水を入れると、流れに弱いメダカはストレスで弱って死んでしまいます。新しい水を水槽に入れるときは、丁寧に静かに入れるようにしましょう。

メダカ水槽が臭い
メダカ水槽が臭い原因は何個かあります。一つずつ解決して、臭いの少ない水槽にしましょう。
メダカ水槽が臭い理由は以下の4つが考えられます。
過密水槽(メダカが多すぎ)
メンテナンスが不足している(掃除が不足している)
メダカがどこかで死んで腐敗している
バクテリアの不足
過密水槽(メダカが多すぎ)
過密水槽はメダカ水槽が臭くなる原因です。
メダカが多いと、フンや食べカスなどのろ過能力の限界をこえます。ろ過フィルターを1台を2台に増やすことをおすすめします。または水槽を増やして、過密状態を解消しましょう。

メンテナンスが不足している(掃除が不足している)
メダカ水槽のメンテナンスの不足は、水槽が臭くなる原因です。臭さがなくなるまで、いつもの水槽掃除の間隔を短くしたり、ろ過フィルターのろ材を新品に換えたりしましょう。

メダカがどこかで死んで腐敗している
メダカや他の生き物が水槽内で死んで腐敗していないでしょうか?生き物が死んでしまうと、腐敗は急激に進みます。そして、水質は悪化して臭くなります。
早めに見つけ出しましょう。死んでから何日もたっているようだったら、水換えもしましょう。
メダカの飼育方法について詳しく解説した記事はこちら
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バクテリアの不足
バクテリアは水温の変化についていけず死んでしまったり、水換えによって減少して不足します。水がきれいでも、バクテリアが不足していることがあります。わからない場合は『テトラ (Tetra) テスト 6 in 1 試験紙』などで水質をチェックして確認しましょう。

繁殖しない
繁殖しないのは、メダカを飼っていると焦ってしまう悩みの一つです。
この頃は、テトラから『メダカ産卵繁殖用水つくり』という繁殖しやすい水質にする商品が販売されています。その他に、繁殖しない原因を考えてました。
メダカ繁殖しない理由は以下の6つが考えられます。
水温が繁殖にあっていない
日光やライトの不足
メスが少ない
水槽が小さい
栄養が足りていない
卵を産みつける環境を準備していない
水温が繁殖にあっていない
メダカが抱卵する条件に水温があり、水温が20度以上になると抱卵します。急いで抱卵させたいならば、水槽にヒーターを入れることをおすすめします。
メダカの繁殖について詳しく解説した記事はこちら
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日光やライトの不足
メダカが繁殖するには日光やライトが不足しているとできません。屋外水槽ならば、水槽を日のあたる場所に移動しましょう。屋内水槽ならば、LEDライトを購入し、13〜14時間点灯するようにしましょう。点灯時間の管理が大変でしたら、コンセントタイマーを使うことをおすすめします。

メスが少ない
メスが少ないと繁殖しません。オス1匹に対して、メス2匹以上いると繁殖します。しかし、相性も合わないと繁殖は成功しないので、オス2匹、メス4匹以上で飼育すると繁殖しやすくなります。

水槽が小さい
水槽が小さいとメダカのストレスになり、繁殖しません。繁殖を望むならば、メダカ1匹に対して2リットル以上の飼育水を確保しましょう。

栄養が足りていない
栄養が足りないと、卵を作ることも抱卵させることもできません。生き餌でもいいですし、『ヒカリ (Hikari) メダカのエサ 産卵繁殖用 』のような手軽に購入できる餌でも十分に繁殖できます。しっかり食べさせて、繁殖させましょう。

卵を産みつける環境を準備していない
メダカは卵を産みつける環境を準備していないと、卵が採れません。抱卵したのにメダカが増えないのは、布袋草や産卵床を用意していないからです。
それらを用意すると自然と卵を産みつけます。卵を産みつけたら、親と一緒にはせず、布袋草や産卵床ごと虫かごなどの別の水槽で管理するようにしましょう(親抜きといいます)。

稚魚が育たない
せっかく稚魚がふ化したのに育たない。それにも原因があります。一つずつ解決して、大きく育てていきましょう。
稚魚が育たない理由は以下の7つが考えられます。
- 餌の量が少ない
- 餌の栄養価が低い
- 餌の大きさが合っていない
- ライトの不足・日当たりの悪いところで育てている
- 水槽が小さい
- 過密飼育
- 親と一緒に育てている
餌の量が少ない
稚魚が育たない原因の一位は餌の量が少ないことです。
大人のメダカは一日数回で大丈夫ですが、稚魚は3回以上は必要です。大きく育てたい場合は5回とも言われています。そんなに餌の回数をあげられない人は、グリーンウォーターで飼育がおすすめです。稚魚はグリーンウォーターの中にいる植物性のプランクトンを食べて成長します。
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餌の栄養価が低い
ある程度大きくなってきた稚魚が、大きくならない原因は餌の栄養価が低いからです。
植物性のプランクトンばかりではなく、ミジンコや『ヒカリ (Hikari) メダカベビー ハイパー育成』のように栄養価の高い餌を与えてみることをおすすめします。

餌の大きさが合っていない
餌の大きさが合っていないと、稚魚は大きくなりません。大人のメダカ用の餌だと、小さい口の稚魚には合いません。大人の餌を与える場合には、指で餌をすり潰すか、すりこぎで餌をすり潰して与えるようにしましょう。
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ライトの不足・日当たりの悪いところで育てている
ライトの不足や日当たりが悪いところで育てていると大きくなりません。小さい虫かごなどで育てているとライトを設置しなかったりします。
それだと、大きくなりません。水槽を窓際に置いたり、植物を育てる用のスタンドタイプの照明を設置して対策をしましょう。

水槽が小さい
水槽が小さいと大きく育ちません。大きく育たないと思ったら、一回り大きな水槽に飼育水ごと引っ越しするようにしましょう。
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親と一緒に育てている
親と一緒に育てていると、食べられてしまい、大きく育ちません。一緒に買わなければならない場合は、『ジェックス GEX メダカ元気 育成ネット角型 隔離用ケース卵・生まれたての稚魚用』などで隔離して飼育するようにしましょう。

まとめ
今回は4つの悩みについて徹底解説しました。メダカを飼育しているとこの悩み以外にもいろいろな悩みが出てきます。悩みを解決することを諦めずに、一つずつ解決して、楽しいメダカライフを送ってください。今回の記事が一つの解決策になったら幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

