

皆さんは、グロッソスティグマという水草をご存知でしょうか。グロッソスティグマは、絨毯のように美しい水景を作り出せるため、人気の高い水草です。育ててみたいけど、育て方が難しそうだと思う人も多いですよね。しかし、グロッソスティグマは成長が早いことから、育てやすく初心者にもおすすめの水草です。
今回この記事では、
グロッソスティグマとは。
グロッソスティグマはどんな人におすすめか。
グロッソスティグマの育て方。
グロッソスティグマを育てる際の注意点
グロッソスティグマのおすすめレイアウト
について詳しくお話していきます。
この記事を読んでいただくと、グロッソスティグマについて詳しく知れて、上手に育てられるようになります。また、おすすめのレイアウト方法についても解説していくので、是非最後までご覧ください。
グロッソスティグマの特徴

はじめに、グロッソスティグマの特徴について解説していきます。初心者の人はもちろん、既にご存じの方も、おさらい感覚で見ていただけると幸いです。
オーストラリア原産のゴマノハグサ科グロッソスティグマ属
グロッソスティグマは、オーストラリア原産のゴマノハグサ科グロッソスティグマ属の水草です。水辺に生育する沈水~湿生植物で、緑が美しく見る人を癒してくれます。
グロッソスティグマを水槽に入れると、一気にこなれ感を演出できるため、アクアリウムが好きな方に大人気です。

葉がやや大きめ
グロッソスティグマの葉は、おたまが逆さまになったような形が特徴的です。成長すると、葉がやや大き目になります。そのため、グロッソスティグマを入れる水槽は、中型~大型のものが最適です。

成長が早い
グロッソスティグマは、他の水草に比べると、比較的成長が早い方です。そのためコケにやられにくく、あっという間に美しいライトグリーンの草原が出来上がります。
成長が早いことから、すぐに広がるため、植え方にも注意が必要です。植える際には、植え込みの間隔に余裕を持たせると綺麗に育ちます。

水上葉と地上葉がある
グロッソスティグマには水上葉と地上葉の2種類があります。名の通り、水上葉は水中で育てられ、地上葉は地上で育てられます。
地上葉は、緑が濃く厚みがありますが、水上葉は黄色味がかっていて葉が柔らかいのが特徴。地上葉は水中に入れると維持できず、枯れて溶けてしまうため、水中では育てられません。
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グロッソスティグマはこんな人にオススメ
グロッソスティグマを育てるのにおすすめなのは、以下のような人です。
大型水槽を持っている人
アクアリウム初心者の人
強力なライトを持っている人
地上葉を育ててみたい人
成長すると、葉がやや大きめになるのが特徴。そのため、小型水槽で育てるのは不向きといえるでしょう。グロッソスティグマを大型水槽で育てると、美しい緑の草原のようになるためおすすめです。
グロッソスティグマは、成長が早いため、コケにやられにくくあっという間に草原が完成します。そのため、初心者の方でも簡単に育てられます。
育て方が難しそうなので、購入を躊躇してしまっている方は、ぜひこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。
グロッソスティグマは、有茎草のため、強力なライトが必要です。ライトが弱いと光を探して水面に向かって伸びていき、見た目が悪くなります。このようなことから、強力なライトをお持ちの人に、グロッソスティグマを育てるのに最適です。
グロッソスティグマは、水中葉だけでなく地上葉のものがあります。さらに、水中葉を水上葉へ移行させることも可能です。その際、コケ発生を防げるのも嬉しいポイントです。水中葉だけでなく、地上葉を育ててみたい人は、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

グロッソスティグマの育て方
次に、グロッソスティグマの育て方について解説していきます。
水温は20~28度
グロッソスティグマを育てる際の水温は、20~28度が最適です。水温が低すぎると、成長が止まってしまい、最悪の場合には枯れてしまうことも。そのため、冬にはヒーターを設置することが大切です。

水質はpH7.0前後
グロッソスティグマは、水質がPH7.0前後で成長しやすくなるため、底砂にはソイルがおすすめです。ソイルの粒は、小粒のものを選ぶことで、置く深くまで植栽できます。
大砂利や粒が大きいものだと、抜けやすくなり、絨毯を作るのに時間が掛かってしまうため、おすすめできません。

光量は最低でも500lm以上
グロッソスティグマは、光合成を行い栄養を作り出すため、強力なライトが必須です。光量が少ないと、光を探して水面まで伸びてしまうため、充分に注意しましょう。
光量は、最低でも500ml以上が必要です。さらに、まんべんなく当てる必要があるため、大型水槽の場合はライトを複数設置しましょう

肥料は元気がない場合に与える
底砂にソイルを使用している場合、豊富な栄養が含まれているため、基本的には肥料を与える必要はありません。しかし、グロッソスティグマの元気がない場合や肥料不足を感じた際には、固形肥料を入れると良いでしょう。

グロッソスティグマの植え方
グロッソスティグマを植える際、初めにグロッソスティグマを3~5本になるようにカットしておきましょう。植える際、葉が見えなくなるまで植えこむのが最適。
光が当たるように、浅めに植える人がいますが、抜けてしまう原因になるためおすすめできません。ピンセットで斜めに奥まで差し込むと、抜けにくく根付きが良くなります。

ミスト式での立ち上げも可能
グロッソスティグマは、ミスト式で立ち上げることも可能です。ミスト式にすることで、注水するまで水替えが不要なのがメリット。さらに、コケが発生しにくく、水草を活着させやすいのも嬉しいポイントです。
ミスト式の立ち上げ方法をご紹介します。
霧吹きを使い、ソイルをしっかりと中まで湿らせる。
ピンセットを使用し、3~5本に小分けしたグロッソスティグマを植えていく。
サランラップでフタをして、湿度を保つ。
週に1~2回、空気の入れ替えをする。
3~4週間経過したら、水を張っていく。
ミスト式の環境はカビが生えやすいため、こまめに観察することが大切です。カビを見つけたらすぐに取り除きましょう。
ミスト式についても詳しく解説している記事はこちら
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グロッソスティグマを育てる際の注意点
次に、グロッソスティグマを育てる際の注意点について解説していきます。注意しなければ、悪影響を及ぼし、最悪の場合には枯れてしまうことも。元気に育てるためにも、しっかりとチェックしていきましょう。
光量不足に注意
何度も申し上げておりますが、グロッソスティグマは光量不足になると、光を求めて水面に伸びていきます。見た目が悪くなるのはもちろん、ヒョロヒョロになり元気がなくなってしまうため、充分に注意しましょう。
強力なライトを使用することで、美しい緑の絨毯を形成できます。

コケ抑制剤は使用しない
コケ抑制剤を使用すると、グロッソスティグマの養分吸収が妨害されてしまい、成長が止まり水中で溶けてしまいます。そのため、コケ抑制剤は絶対に使用しないようにしましょう。
コケが急激に増えてしまう場合には、光量を3分の2程度にすると治まるでしょう。

グロッソスティグマのおすすめレイアウト
次に、グロッソスティグマのおすすめのレイアウト方法をご紹介します。
前景草として配置
グロッソスティグマは、前景層として配置するレイアウトが一番人気です。ライトグリーンの葉が絨毯のようになり、こなれ感のある美しい水槽になるでしょう。
植え付けてから1か月ほどで成長し、絨毯のようになるため、初めて前景草にチャレンジする人にもおすすめです。

ミナミヌマエビを入れる
グロッソスティグマのコケが気になる場合には、ミナミヌマエビを同じ水槽に入れるのがおすすめ。ミナミヌマエビは、コケを食べてくれるため、水槽内のお掃除役として最適です。
ヌマエビについて詳しく解説した記事はこちら
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しかし、グロッソスティグマが底砂から引っこ抜かれてしまうケースもあるため、水槽に入れる場合にはしっかりと根付いてからにしましょう。

まとめ
今回、グロッソスティグマの育て方について解説致しましたが、いかがでしたでしょうか。記事のポイントは以下の通りです。
- グロッソスティグマはオーストラリア原産のゴマノハグサ科グロッソスティグマ属の水草。
- 成長すると葉がやや大き目になるため、中型~大型水槽で育てるのがおすすめ。
- 水温は20~28度が最適なため、冬にはヒーターを設置する必要がある。
- 水質がPH7.0前後で成長しやすくなるため、底砂にはソイルがおすすめ。
- 大砂利や粒が大きいものだと、抜けやすくなるため不向き。
- グロッソスティグマには、水上葉と地上葉がある。
- グロッソスティグマは、光合成を行い栄養を作り出すため、強力なライトが必須。
- グロッソスティグマは、前景草として配置するレイアウトが一番人気。
グロッソスティグマは、育て方が難しそうなイメージを持つ人が多いですが、光量不足に注意することで、元気な状態を保てやすい水草です。是非ご自宅の水槽に、ライトグリーンの美しい絨毯を演出してみてはいかがでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございました。

