金魚やメダカなどの日本淡水魚を育てる上で、人気の高い水草の一つでもあるマツモ。
水草の中でも比較的価格がリーズナブルであり、ホームセンターやペットショップなどでも見かけることが多く、手に入りやすいのも良いですね!
金魚やメダカとの相性も良いので、室内はもちろんのこと、屋外ビオトープに入れている方も多いです!
今回はそんな水草の中でもカボンバやアナカリスなどと並ぶくらい人気があり、丈夫で美しいアクアリウム初心者の方でも比較的簡単に育てることができるマツモの増やし方や注意点、オススメのレイアウトなどを徹底解説していきます!
マツモの特徴

マツモはメダカなどの魚たちにとって大事な産卵床となったり、エビや稚魚たちの隠れ家になったりと重要な役割を担ってくれます。ここからはそんなマツモの特徴を紹介していきます。
見た目
見た目の特徴としては二又に枝分かれしていて葉は細く1㎜程度で、葉の長さは3㎝~5㎝程度です。トゲトゲした水草の葉が松の葉に似ているということからマツモと呼ばれており、別名「金魚藻」とも呼ばれています。
生息地
マツモは日本各地の河川や沼地などで古くから自生している沈水性浮遊植物と呼ばれる種の水草の1つで、根っこはないですが、成長・繁殖することができます。
適応環境
Ph7,5あたりまで対応することができ、水温は18〜28℃の範囲と低めの水温にも強い水草です。水質に馴染みやすく、比較的簡単に成長していくので、アクアリウム初心者の方にもオススメの水草と言えるでしょう。
花
マツモの花は単性、雌雄同株で、小さい白やピンク色をしています。
日本での花期は5~8月ですが、1年を通じて開花しない場合もあります。花はかなり小さいですが、綺麗なので良く観察して見てみると良いですよ!
価格
価格も非常にリーズナブルで、ペットショップなどでは1本100円からで売られています。
マツモはこんな人にオススメ
アクアリウム初心者の方
メダカや金魚を飼育したいと考えている方
マツモはカボンバやアナカリスといった水草同様、比較的育て方や増やし方は簡単でお値段もリーズナブルなので、アクアリウム初心者の方でもオススメしやすい水草となっています!
ホームセンターやペットショップなどで購入しやすいのもポイントですね!
室内や屋外ビオトープでも太陽光もしくは水草専用照明があれば良く育ちますので、室内や屋外ビオトープでメダカや金魚を飼育したいと考えている方にもオススメできます!
もちろん金魚やメダカ以外にも相性の良い熱帯魚もいますし、ミナミヌマエビなど小型のエビにも良いでしょう。
一部の水草飼育に必要なCO2添加がなくても環境さえ良ければ元気に育ちますので、その辺もアクアリウム初心者の方にオススメできるポイントですね!
他の水草に比べて、根を生やして育つことがないので、特にこだわるところがなければ植え方などもなく、浮かべるだけなので非常に簡単とも言えます。
もし、まとめて沈めたい場合は水草専用の重りなどを購入して付けると見栄えも良く、レイアウトにこだわりたい人にもオススメです!

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マツモの育て方
植え方
まずは、枯れた部分があれば取り除き、水草の丈が長すぎる場合は、少しカットすると良いでしょう。
底床を敷いて、ピンセットなどで5㎝程度の深さまで植えます。ピンセットで植える際は、垂直に植えるのではなく、垂直から少し斜めにしてからピンセットを抜くと良いですよ。
また、マツモは底床に植えなくても成長できる水草なので、浮かべておくだけでも良いし、水草専用の重りもあるので、そちらを使用するのも良いでしょう。

光量
光合成するにあたって、ある程度の光量が必要で、一部の水草飼育に使うCO2の添加がなくても十分に育ちます。
屋外ビオトープでは、日光があればマツモは十分成長していきますが、あまりにも強い光を浴びすぎるとコケが発生し、成長を妨げることがあります。
なので、そういう時には少し日陰に移動させると良いでしょう。
増やし方
マツモは成長が早く、光量など環境が十分良ければ数日で水面いっぱいに育ちます。
長く伸びてきたら、下の部分が5〜10㎝程になるようにトリミングすると良いです。トリミングした上の部分をまた水に戻すことによって増えていきます。
葉が茶色くなるなど変色する場合は、栄養不足が考えられるので、メダカなどを一緒に飼育するとそうした生体の排泄物が養分となるので良いですよ。
それでも変色する場合は、液肥などを添加するのも良いですね。

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マツモを育てる際の注意点
比較的飼育も簡単で育ちやすいマツモですが、いくつか注意点があります。
- マツモをあまり強く植え込むと折れてしまうので注意しましょう。
- 水に浮かべておくだけで育ちますが、沈めて飼育する際には、重りを巻き付けてある部分や植え込んでいる部分には光が届かずに枯れてきます。
- 極端な水質変化などでマツモにダメージを与えると、枯れてしまったり、溶けたりすることがあります。
- 魚を飼育する際に使用するカルキ抜きですが、マツモもカルキ抜きが十分でないと葉っぱがバラバラになる場合があります。
- メダカなどの小型魚やミナミヌマエビは問題ないですが、相性が良いとされている金魚にはお腹が空いていると餌となってしまう場合があるので、注意が必要です。
- 冬場の屋外ビオトープでは溶けてしまう可能性がありますので、その際には室内に移動させると良いでしょう。
- マツモは光量が多くなると茶色くなる場合があり、肥料が少ないと赤くなる傾向があるので注意しましょう。
マツモのおすすめレイアウト
マツモはレイアウト水槽では底床に埋め込んで使用することもありますが、屋外ビオトープではそのまま浮かべておくのも綺麗なのでオススメです!
レイアウトする前にまずは、カルキ抜きした真水で良く洗い、弱った部分をとってしまいましょう。
せっかく綺麗にレイアウトした水槽に弱った葉っぱが浮かんでしまいますからね。長さは大体5㎝程で揃えてトリミングをし、3~4本で1束くらいにまとめておくと良いですよ!
重りを使って沈める場合は、その手前に流木や石などで隠すようにすると、見栄えも良く、綺麗なレイアウトになるのでオススメです。ただし、重りで沈めたり、植え込んだりする場合はその部分が枯れて浮いてきちゃうこともあるので、トリミングなどでしっかりと管理すると良いでしょう。
マツモは他の水草みたいに根っこから養分を吸収することがないので、基本的に底床はソイルでなくても大磯砂や田砂でも大丈夫です。
熱帯魚などでも良いですが、やはりメダカや金魚、タナゴなどの日本淡水魚との相性が抜群なので、日本らしいレイアウトにする際にはオススメの水草と言えます!
それから水槽内の環境が良ければ、5月~8月にマツモの脇芽周辺をよく観察すると小さい花が咲くので、レイアウトも一段と綺麗になりますね!
まとめ
今回はカボンバやアナカリスと並ぶアクアリウムでは有名で人気のあるマツモについて、徹底解説していきました!
ペットショップやホームセンターでもよく見かけられ、値段もリーズナブルで飼育もしやすく、アクアリウム初心者の方でも比較的簡単に綺麗なマツモを育てることができます。
様々なレイアウトでもマツモを入れることができますが、特にメダカや金魚など日本淡水魚水槽にピッタリな水草です!
少し和風なレイアウト水槽や屋外ビオトープを考えている方はぜひマツモを検討してみてはいかがでしょうか!