透明感がある赤いボディの中央にはワンポイント黒い点がついているのが特徴的なレッドファントムテトラ。水槽にいると明るい印象になり人気がある熱帯魚ですよね。
この記事ではレッドファンテムテトラの
飼育方法
飼育する際の注意点
繁殖について
ご紹介します!ぜひ最後までチェックして参考にしてみてください。
レッドファントムテトラはどんな魚?

レッドファントムテトラは良い環境で育てると色合いが鮮やかになる魚です。
性格が温厚で水質にもうるさくはない魚なので、他の熱帯魚と混泳して飼育するのにも向いている魚です。
また、寿命は3〜5年程で、最大体長が4センチ程度の小型熱帯魚ですが、水槽にいると一気に雰囲気が明るくなりとても綺麗な魚ですよ。
そんなレッドファントムテトラにはワイルド個体とブリード個体があります。
特にワイルド個体は発色がよくとても美しい熱帯魚です。
そんなレッドファントムテトラのワイルド個体についても紹介します。
レッドファントムテトラ・ルブラ
通常のレッドファントムテトラも赤く綺麗ですが、ルブラはより赤みがましています。レッドファントムテトラの中でも発色がいい素晴らしい個体です。
アクアリウムショップでも、稀にいることがありますが、比べてみてもわかるくらいに発色がよく綺麗な魚です。
ブリード個体のレッドファントムテトラより希少性が高い個体なので通常の個体より倍くらいの価格になります。
より赤みがある、素敵な個体なので見かけた際はぜひチェックしてみてくださいね。
レッドファントムテトラがオススメなのはこんな人
レッドファントムテトラがオススメな人はズバリこんな人です。
熱帯魚飼育初心者の人
水草水槽をより美したい人
他の熱帯魚と混泳したい人
熱帯魚飼育初心者の人
レッドファントムテトラは価格の安く入手しやすい魚です。
また、飼育するのもそこまで難しい魚ではないので、初心者の方でも比較的簡単に育てられます。アクアリウムを学びながら育てたい人にも入門編としておすすめです。
見た目も明るく綺麗な魚なので、水槽も映えますよね!
水草水槽をより美しくしたい人
緑と赤は相性のいい色です。水槽いっぱいに緑が生い茂っている水草水槽に、赤く発色したレッドファントムテトラは相性抜群!
水槽の雰囲気がガラッと変わりとても美しいですよ!通常の個体でも綺麗ですが、より発色が素晴らしいルブラがいると癒される水槽になりそうですね。
レッドファントムテトラと相性の良い水草を見つけよう!
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他の熱帯魚と混泳したい人
水質にそこまでうるさくなく、性格も温厚なタイプなので他の魚を攻撃したりすることもほとんどありません。混泳させやすい熱帯魚ですね。
相性のいい魚は「ネオンテトラ」「カージナルテトラ」。水槽の下で生活をしている「オトシンクルス」「コリドラス」「ヤマトヌマエビ」「ミナミヌマエビ」などがおすすめです!
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レッドファントムテトラの飼育方法
間違った温度管理や水質管理をしていると寿命を縮めてしまうなんてことにもなりかねません。飼育環境をしっかりと整えて、飼育することが大事なポイントになります。
適した水質、水温
レッドファントムテトラにとって、ベストな水質は弱酸性〜中性になります。ですが、水質にうるさくない魚なので、繁殖を狙わないのであれば、水質についてはあまり敏感に考えなくても大丈夫です。水温の変化には敏感な魚なので、24度〜28度くらいで安定させてあげてくださいね。
エサ
人工飼料や冷凍アカムシなどを食べますが、人工飼料は栄養豊富なので人工飼料のみ与えても元気に飼育できます。
底砂
メンテナンスのしやすく長く使える大磯砂などでも飼育できます。酸処理をしていない大磯砂は成分が溶けでて立ち上げ初期は水質をアルカリ性にしてしまうことがあります。ですが、酸処理してある大磯砂も売っているので、そちらを購入するといいでしょう。

レッドファントムテトラを飼育する際の注意点
レッドファントムテトラは性格が温厚で飼育難易度は低めなので、飼いやすいので初心者の方にはおすすめだと話しましたが、生き物なので、飼育する際の注意点がいくつかあります。
飼育する際の注意点を二つご紹介します。
白点病にかかりやすい
濾過フィルターがきちんと稼働していて、水温も安定していれば問題なく飼えるのがレッドファントムテトラです。ですが、水温の変化には弱い魚なので、安定していない飼育環境だとすぐ白点病にかかってしまいます。
また、水温が低くなってくると発生しやすい水カビ病。水質の悪化が原因でかかってしまう尾ぐされ病などにもかかりやすい熱帯魚です。
白点病は感染力が高い病気でもあるので、万が一病気にかかってしまった場合は、他の魚に感染しないように、別の水槽に移動させて、水温は高めに設定し薬浴させましょう。
他の水カビ病や尾ぐされ病についても、薬浴で治療ができます。大切な熱帯魚を病気にさせないためにも、日々のメンテナンスはしっかりと行いつつ、大切な魚の様子についても常に観察して早い段階で変化にも気づいてあげれるようにしましょうね。
群れる習性があるので複数飼育をする
レッドファントムテトラは群れる習性があります。臆病な熱帯魚でもあるので、少数で飼うと水草などに隠れてしまいます。
ストレスで体調も崩しやすいので、複数飼育することをおすすめします!
購入時に水合わせをしっかりやる
先ほども話しましたが、急激な水質や水温の変化には弱い熱帯魚です。病気になったり、pHショックにならないように、水合わせは魚の様子をみながら、時間をかけて慎重にやるようにしてくださいね。
レッドファントムテトラの繁殖

アクアリストなら「繁殖させたい」と一度は思うことではないでしょうか。繁殖が成功するというのは、上手く飼育できていることが前提になります。
繁殖の難易度は?
繁殖を行うことは可能ですが、繁殖の難易度はかなり高いです。ワイルド個体のルブラは特に難しいです。繁殖を狙うなら、通常のレッドファントムテトラで挑戦しましょう。
繁殖しやすい環境作りを(水質の管理をするのが鍵になる)しっかりしないと難しいですね。
オスメスの判別
繁殖に挑戦するためには、オスメスを見分ける必要があります。成熟したオスはメスに比べて、背びれと尾びれが大きくなります。
そして、繁殖期のオスはヒレと体が赤く染まり、メスよりも派手な色合いになるのが特徴です。また、幼魚の時には背びれに斑紋がありますが、オスは背びれに伸長に伴って斑紋が消えていきます。
繁殖しやすい環境は?
繁殖難易度は高いので、挑戦するなら水質管理をしっかりすることが鍵になります。底床はソイルを使い、水草をたくさん入れます。
ウイローモスなどの水草を入れると産卵しやすいです。水質は必ず弱酸性の軟水にして、pHは6.0くらいまで落とすといいですが、急な変化はpHショックを起こしてしまうことがあるので、様子を見ながら少しずつ落としていくようにしてくださいね。
産卵床に最適なウィローモスの記事はこちら
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卵・稚魚を育てるには
親が卵を食べてしまうことがあるので、まず水草も丸ごと別の水槽か産卵ケースに移してあげましょう。上手く行けば48時間以内に稚魚が生まれます。早いですね!
カラシン系の魚は稚魚が小さく孵化したてではなんとか目視で確認できる程度です。ですのでブラインシュリンプなども食べられないこともありますので稚魚の育成は非常に難しいです。
筆者はレモンテトラの繁殖に成功した経験がありますが、ゾウリムシをペットボトルで増やして、稚魚を入れたサテライトに少しづつ入れていました。

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まとめ
レッドファントムテトラの飼育方法について紹介してきました!
レッドファントムルブラというワイルド個体はより美しい
水草水槽や他の熱帯魚と相性がいい
水質にはうるさくはないが急激な変化には弱い
繁殖の難易度は高いが、環境をしっかり整えれば繁殖することは可能!
という内容でした。
レッドファントムテトラは主張しすぎず、水槽を美しくしてくれる存在ですよね。また、いい環境で飼育をしていると、寿命ものびるし、色がどんどん鮮やかになっていく魚でもあるので、飼えば飼うほど楽しみも増していきますよね!
ルブラは特に素晴らしい個体なので、アクアショップで見かけることがあれば、ぜひ買ってみてくださいね。この記事の飼育方法を参考にしてアクアリウムライフを楽しんでいただけると嬉しいです!