「デルモゲニーの大きさや寿命は?」
「デルモゲニーの餌の選び方や混泳ができるか知りたい」
「デルモゲニーのオスメスの見分け方は?」
そんな疑問を解決できる記事になっています。
サヨリにそっくりなデルモゲニーは、5~7㎝ほどの大きさで淡水に住む熱帯魚。
寿命は1~2年とやや短めですが、餌や環境管理に気を付ければ長く生きてくれるでしょう。
混泳はできますが、いくつか注意点があるのでぜひ本記事を読み進めてくださいね。
この記事では、デルモゲニーの特徴や飼育方法、オスメスの見分け方、繁殖について解説します。
この記事を読み終えれば、デルモゲニーの知識が身に付きいつでも飼える状態になっていますよ!
※一般的に流通しているゴールデンデルモゲニーを中心に説明しています。
デルモゲニーはどんな魚?

デルモゲニーは一言でいうと「水面を好むユニークな見た目の熱帯魚」です。
東南アジアにあるタイ王国やマレーシアが原産国で、おだやかな水流の川や水路に生息しています。
ここでは、デルモゲニーのからだの特徴、寿命、性格・混泳について解説します。
からだの特徴
体長は5〜7cmほど。
海にすむサヨリの仲間ですが、淡水に住む熱帯魚。
デルモゲニーの体色は、シルバーメタリックで表面がキラキラ輝いています。
キラキラの元は体表面にすみつく発光バクテリアによるもの。
大きくなるにつれ、尾ビレや背ビレに鮮やかな黄色が入り体色がゴールデンに近づきます。なんといってもサヨリのように細長い体と突き出た下あごをもつ個性的な見た目が特徴です。
口元の形は、水面に浮かんでいる餌を食べやすくするために発達したようです。
寿命
デルモゲニーの寿命は、1〜2年ほど。
弱い個体は、追いやられて衰弱死してしまうこともあります。
また、浮くタイプの餌でないと食べられず餓死する可能性もあるでしょう。
寿命を伸ばすために、餌や環境に気を付けて飼育するようにしてください。
性格・混泳
デルモゲニーの性格は、温和なので混泳は可能です。
しかし、同種間のオス同士では争うため混泳に向きません。
メスや縄張りを巡って小競り合いをする姿が見られます。
デルモゲニーは水面下など上層を泳ぐ魚なので、グッピーやハチェットなど同じエリアを泳ぐ魚とは相性があまりよくありません。
中層あたりを泳ぐネオンテトラや下層を泳ぐコリドラスなどと混泳するのがよいでしょう。
エンゼルフィッシュなど小さい魚を食べてしまう種類とは混泳できません。
混泳するときは、浮草を入れることで目隠しや隠れ家となり魚同士の小競り合いやストレスを減らすことができます。
浮草としてアマゾンフロッグピッドやマツモなどがおすすめです。
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デルモゲニーがオススメなのはこんな人
デルモゲニーは比較的飼いやすい熱帯魚ですが、飼育環境作りなどコツがいる部分もあるため初級者~中級者むけといえます。
ある程度アクアリウムの経験をもち、こまめに水換えなどのメンテナンスができる人におすすめのお魚です。
ペットショップやネット通販で購入でき、一匹あたり300~500円前後が相場となっています。
魚の状態を見てから購入を決めたい場合は、ペットショップや熱帯魚専門店などで直接購入するとよいでしょう。
デルモゲニーの飼育方法
デルモゲニーの飼育に必要なものをまとめました。
初めてデルモゲニーを飼う人は、ぜひ参考にしてみてください。
飼育に必要なもの
水槽(蓋つき)
フィルター
ライト
ヒーターやクーラー
底砂
餌
水槽の大きさ
デルモゲニーは30cmほどの水槽サイズでも飼育可能。
ただし、小型水槽は水質や水温変化が激しくなるので、できれば45cm以上の水槽で飼ってあげましょう。
デルモゲニーは外に飛び出しやすい魚なので、蓋は必ず設置してください。
争いを避ける為にアマゾンフロッグピッドなどの浮き草を入れておくとよいです。

フィルター
フィルターは基本的にどれでも大丈夫です。
水槽が45cm以下の場合、外掛け式や底面式、60cm以上であれば外部式や上部式がよいでしょう。
手入れのしやすさや濾過能力の高さを考えると上部式フィルター、見栄えが良いのは底面式フィルターです。
水流が強すぎるとデルモゲニーが流されてしまうため適度な水流を保つ調節が必要です。

ライト
LEDライトがおすすめ。
デルモゲニーの体色を際立たせてくれます。
生活にメリハリがついたり水草の生育にも役立つのでライトを設置しておきましょう。

ヒーターやクーラー
水温は22~28℃が適温です。
ファンやクーラー、ヒーターを用いて24℃~25℃に維持しておくとよいでしょう。
デルモゲニーは熱帯魚のため、日本の冬を越すにはヒーターが必要になります。

底砂
水質は中性~弱アルカリ性を好み、pHであれば6.5~8.0を特に好みます。
底砂は水質を大きく変えるものでなければ基本的に何でもOKです。
ソイルは水質を酸性に傾けてしまうため底砂には向きません。
定期的に水換えをして中性~弱アルカリ性の水質を維持するようにしましょう。

餌
デルモゲニーはアカムシやブラインシュリンプ、イトミミズなどを好みます。
まずアカムシなどから始めて徐々に人工飼料に慣らしておくとよいでしょう。
人工餌は浮遊性のフレークタイプやゆっくり沈む顆粒タイプを選び、なるべく小さいサイズで与えましょう。
冷凍アカムシはほとんど沈んでしまうので、餌が落ちないように固定できる給餌器具を買うのもおすすめ。
1日2回を目安に給餌してあげましょう。

デルモゲニーを飼育する際の注意点
比較的飼いやすいといわれてるデルモゲニー。
ただし、いくつか気を付けるべきポイントがありますので、ぜひチェックしてみてください。
デルモゲニーを飼育するときは、以下の点に注意しましょう。
浮草を設置する
蓋を必ず閉める
浮くタイプの餌にする
浮草を設置する
デルモゲニーが泳ぐ場所はほぼ水面下だけのため、なるべく浮草を設置してあげましょう。目隠しになったり隠れ家にもなるので、アマゾンフロッグビットやマツモなどを浮かべておくとよいです。混泳や繁殖を考えている場合は、とくに浮草の設置をおすすめします。
ウィローモスもオススメですよ
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蓋を必ず閉める
デルモゲニーは上層を泳ぐため、驚いた拍子に水槽から飛び出してしまう事故が多いです。
とくに音や光に敏感なので水換え時などに注意する必要があります。
飼育する際はかならず水槽に蓋をして飛び出さないよう対策しましょう。
浮くタイプの餌にする
人工飼料や冷凍アカムシなどを食べますが、基本的に浮いているエサしか食べません。
底に沈んでしまうと食べないので、餌選びは慎重に行いましょう。
冷凍アカムシはハサミでカットしながら落とすと浮きやすいです。
デルモゲニーの繁殖
デルモゲニーはスマートな身体をしていますが、グッピーと同じく卵胎生のお魚。
つまり卵ではなく稚魚をそのまま生みます。
繁殖に関してはそれほど難しくありませんが、生まれた稚魚の世話は工夫が必要です。
ここでは、繁殖をさせたい人に向けて、オスとメスの区別や繁殖のポイントを解説します。
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デルモゲニーのオス・メス
デルモゲニーのオスとメスの見分け方は、尻ビレを見比べることで判別できます。
オスはゴノポディウムという生殖器をもつため、尻ビレが段のようになっておりサイズが小さめです。
メスは尻ビレの形が長方形のようになっておりオスより大きいのが特徴です。
繁殖のポイント
デルモゲニーのオスとメスを一緒にしておくことで繁殖できることが多いです。
デルモゲニーは、グッピーなどと同じ卵胎生で繁殖し、稚魚が多く生まれます。
しかし、稚魚は生まれたそばから食べられてしまうので、親魚とは隔離しておいた方が良いでしょう。
メスのお腹が大きくなった時点で、隔離しておくと稚魚の生存率が上がります。
稚魚の隠れ家になるので浮草や水草を十分に設置しておくことも大切です。アナカリスやマツモなど葉が細かいタイプがおすすめです。
生まれたばかりの稚魚は口が小さくブラインシュリンプを食べられないため、初期のエサとしては細かくすり潰したパウダー状の人工餌やゾウリムシなどを与えましょう。1~2か月すると大きくなってくるので、ベビーブラインシュリンプが食べられるようになります。

まとめ
デルモゲニーについて解説しました。
デルモゲニーはほどよい大きさで飼いやすく、同種間でなければ混泳できるケースも多いです。寿命は比較的短めなので、餌や環境に気を付けながら大事に飼育してあげましょう。
繁殖もそれほど難しくないので、チャレンジしたい人はオスとメスを一緒にしておくとよいです。気になった方は是非デルモゲニーを飼育してみてくださいね。