アクアリウムで有名で人気の水草の一つでもあり、「緑の絨毯」と言ったらまず思い浮かんでくるのがパールグラスです。
YouTubeなど様々なSNSで見られるアクアリウムのレイアウトでも一面に敷き詰められたパールグラスは非常に綺麗で美しく、人気の高い水草です。
私自身も一度はその綺麗なレイアウトをしてみたいと考えてしまいます!
それにキューバパールグラスを使った、レイアウト水槽があると癒されること間違いなしでしょう。
本記事では5種類に分類されているパールグラスの中から、キューバパールグラスの育て方を徹底解説していきますのでぜひ参考にしてみて下さい。
キューバパールグラスの特徴

パールグラスは以下の5種類に分類されています。
ニューラージパールグラス
ラージパールグラス
ニューパールグラス
キューバパールグラス
パールグラス
その中でもキューバパールグラスは最も葉が小さいとされています。
キューバパールグラスは真正双子葉類ゴマノハグサ目ゴマノハグサ科ヘミアントゥス属で、見た目は葉の大きさが2ミリ〜3ミリ程しかない非常に小さな葉っぱで、その小さい葉を地面を這うように伸びていき展開していくのがキューバパールグラスの特徴です。
葉っぱが小さいので、最初のうちは30㎝キューブ等の少し小型の水槽におすすめですね。慣れてきたら大型水槽でも良いかもしれません。
他のパールグラスに比べて成長スピードは比較的緩やかで、苔が生えやすいなど前景草の中でも人気のある水草ではありますが、アナカリスやマツモといった初心者向けの水草に比べると育成難易度は少し高めです。
ただ、他のパールグラスにも負けないくらいの魅力があるので、育成に成功した時の感動は非常に大きいと感じるでしょう。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
キューバパールグラスはこんな人にオススメ
結論から言えば、キューバパールグラスは水槽に綺麗な緑の絨毯を敷き詰めたい!という人にオススメの水草です。キューバパールグラスはSNSでもアクアリウム関連を調べるときれいなレイアウト水槽で使われている人も多く、その人気も高く自分もいつかこんなレイアウトをしてみたい!と思う人もたくさんいらっしゃるでしょう。他の初心者向けの水草に比べると少し難しいところもあるとは思いますが、できないというわけではありません。
キューバパールグラスの育て方には光量、硬度やCO2を使ったり、ソイルといった必要な環境を用意することができれば初心者でも育成することが可能です!
色々な物を購入してでも、家にキューバパールグラスを植えたきれいな水槽を置きたいという方や管理など大変でも苦にならず、1本〜数本をピンセット等で丁寧に掴んで植えこんでいく地道な作業でも平気な方におすすめです。
何度も言いますが、大変なこともあるけれど育成に成功した時の達成感は素晴らしいです!

キューバパールグラスの育て方
キューバパールグラスはCO2や高光量、水質は中性~弱アルカリ性の中硬水、水温は20℃〜28℃というのが育て方の条件です。
それでは少し詳しくキューバパールグラスの育て方について解説します。
植え方について
約1㎝の大きさに小分けしてから一部の葉を底床に埋めるように植えます。まだ、浮力に負けて浮かんできてしまいますので浮かないようにコツが必要になります。
キューバパールグラスを上手に植えるコツとして、ピンセットを2つ使い一方で抑えながら植え、この時に植えた方のピンセットだけをそっと抜いてあげると、植えた水草が浮きにくくなりますよ。
間隔は1㎝ほど空けて植えると良いですね。

CO2
CO2は添加する方がキューバパールグラスをより美しく成長させるために必須と言われています。また、これにより美しい気泡を見られるといった点でもCO2の添加はした方が良いですね。
CO2添加にも色々なやり方がありますが、予算や規模で自身に合ったものを選んでください。

CO2添加について詳しく解説した記事はこちら
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光量
他の前景草が育つ光量があれば十分とされていますが、一応目安としては30㎝水槽だと700lm、45㎝だと2000lm、60㎝だと3000lm程と言われています。
点灯時間は大体8時間〜10時間です。プログラムタイマーを使って点灯時間を自動調整することをおすすめします。

底床
ソイルや砂利でも良いとされていますが初心者の方は「プラチナパウダー」などのソイルをおすすめします。
ソイルはそもそも土を焼いてアクアリウム用に加工したものであり、水草の育成に向いています。栄養分も含まれており、柔らかいことで小さな水草の根張りも邪魔しません。

トリミング
水草などの植物には「頂芽優勢の法則」というものがあり、成長点を切ると脇芽から新たに芽がでてきます。つまり、トップを切ると横に伸び始めるようになります。
ですので、基本的には伸びてきた部分をざっくりと切ってしまえば大丈夫です。目安としては数カ月に一度程、表面を削ぐように大体1㎝の高さになるようにトリミングすると良いでしょう。

キューバパールグラスを育てる際の注意点
キューバパールグラスの育て方にもそれぞれ注意点があります。まずはトリミングですが、あまり成長しすぎると下部の葉が枯れてくるのでこまめにトリミングすることが大事です。必要な光量やCO2も不足してくると葉が黄色くなってきたり、白化してきますので注意が必要です。
ソイルを使う場合でも硬度を下げてしまうこともあるので、その場合はフィルターの中にサンゴ砂などをいれたりして上手く調整してあげましょう。硬度は地域の水道水によって違うので高度を測定して調整しましょう。キューバパールグラスは高めの硬度でも耐えてはくれますが、軟水の方が育ちやすいと言われています。
光量が足りていないと伸びすぎたり、コケに覆われてしまったり枯れてしまうトラブルもあるので注意しましょう。
植栽直後もヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどを導入するとせっかく植えたものが引き抜かれてしまう可能性もあるので植えてから数週間待って様子を見てからコケ対策として導入するようにすると良いでしょう。
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キューバパールグラスのおすすめレイアウト

キューバパールグラスを使ったレイアウトはいくつかあり、王道で良くアクアリウムショップ等でも見かける1段2段と石を組み立てていく岩組の草原レイアウトやダイナミックで迫力ある山岳レイアウト、傾斜をつけていくレイアウト等様々なものがあり、どれも魅力的でおすすめです!
ただし、傾斜のあるレイアウト等は注水時にソイルが崩れることもあるので立ち上げる時にはミスト式がおすすめです!特にキューバパールグラスのレイアウト水槽では、ミスト式がおすすめされています。
ミスト式というのは水中で植栽するのではなく、湿度を高くした水槽の中で水上葉を植え付け、ある程度育成させてから注水するという手法で、育てやすいとされています。せっかく植えて作ったレイアウトが崩れたりすると残念ですからね。
キューバパールグラスのレイアウトをするにあたって、石にも硬度を上げたりする物や水草にもそれぞれ条件に合うものがあるのでその辺りは注意していきましょう。
その環境にもよりますが、コケ対策としても十分役に立ってくれるヤマトヌマエビや、少しカラフルな熱帯魚等他にも様々な生体がいて、そういった生き物たちも導入すると一段と水槽が綺麗に仕上りますので、最終的なレイアウトをイメージするといいでしょう。
キューバパールグラスのレイアウトは大変な部分もありますが完成した時はその分喜びもあると思うのでぜひ自分好みのレイアウト水槽を立ち上げてみましょう!
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まとめ
ペットショップやアクアリウムショップでも良くキューバパールグラスを使ったレイアウト水槽が置かれていて、一目見ると綺麗で自分の家にもああいった水槽があればなと思ってしまいます。
キューバパールグラスは光量や硬度、CO2添加等様々な条件や環境作りが大切で他の初心者向けの水草よりも少し難易度が高いとされていますが、初心者の方でもそういったものをしっかりと工夫して立ち上げていけば育てることができる水草です。
自分好みの水槽が完成した時は達成感や喜びも味わえますよ!
それにこれはキューバパールグラスに限った話ではありませんが、綺麗で美しい水槽が一つでも家にあると、例えば仕事から帰った後などに観賞してみたりすると癒されたりしますので、そういった意味でも多少大変なところがあると思いますが挑戦してみる価値はあると思います。ぜひそれでもやってみたいという方は挑戦してみてはいかがでしょうか?